“押徹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしとお66.7%
おしとほ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人は年齢ねんぱい二十二三の男、顔色は蒼味あおみ七分に土気三分、どうもよろしくないが、ひいでまゆ儼然きっとした眼付で、ズーと押徹おしとおった鼻筋、ただおしいかな口元がと尋常でないばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
心配なのは数学の奴だが、それをも無理に狼狽あわてた鵜呑うのみ式で押徹おしとおそうとする、又不思議と或程度迄は押徹おしとおされる。尤も是はかねあいもので、そのかねあいを外すと、おっこちる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一度言ひ出したら是が非でも押徹おしとほさねばやまない暴君的な荒い気性の人だつたから、たとひ腹の中ではどう思つて居ても、今更自分の口から森田との結婚を許すとも言はれない、といふやうな
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)