“抜羽”の読み方と例文
読み方割合
ぬけは100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その草染くさぞめの左の袖に、はらはらと五片三片いつひらみひらくれないを点じたのは、山鳥やまどり抜羽ぬけはか、あらず、ちょうか、あらず、蜘蛛くもか、あらず、桜の花のこぼれたのである。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はりにある鶏の巣へ丸木の枝を「なわ」でまとめた楷子はしごが壁際に吊ってあってその細かく出た枝々には抜羽ぬけはだの糞だのが白く、黄いろくかたまりついて
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そこに、白鳥はくてう抜羽ぬけはひら白帆しらほふねありとせよ。蝸牛まい/\つぶろつのして、あやつるものありとせよ、青螽あをいなごながるゝごと発動汽艇はつどうきていおよぐとせよ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)