“折曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりまが35.0%
おれまが25.0%
をれまが15.0%
おりま10.0%
おれまがり5.0%
をりま5.0%
をりまが5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上框あがりぐちが三畳で、直ぐ次がこの六畳。前の縁が折曲おりまがった処に、もう一室ひとま、障子は真中まんなかで開いていたが、閉った蔭に、床があれば有るらしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ですが、裏階子うらばしごの、折曲おれまがるのが、部屋の、まん前にあって、穴のように下廊下へ通うのですから、其処を下りた、と思えば、それきりの事なんです。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きやくまへをなぞへに折曲をれまがつて、だら/\くだりの廊下らうかかゝると、もと釣橋つりばししたに、磨硝子すりがらす湯殿ゆどのそこのやうにえて、して、足許あしもときふくらつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
路傍の車前おおばこくき折曲おりまげて引懸ひっか引張ひっぱり、またはすみれの花の馬の首のようになった部分を交叉こうさして、むしろその首のたやすくもげて落ちるのを、笑い興ずるようになっているが
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
心覚えが、その折曲おれまがりの処まで、店口から掛けて、以前、上下の草鞋穿わらじばきが休んだ処で、それから先は車を下りた上客が、毛氈もうせんの上へあがった場処です。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いま折曲をりまげたひぢところへつるりと垂懸たれかゝつてるのはおなじかたちをした、はゞが五たけが三ずんばかりの山海鼠やまなまこ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をんなたちはうらんだ。が、結句けつくこれがためにいきほひづいて、茣蓙ござ縁臺えんだい引摺ひきずり/\、とにかく黒塀くろべいについて、折曲をりまがつて、我家々々わがや/\むかうまでつてかへこと出來できた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)