“承知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうち57.4%
しようち27.7%
しやうち5.9%
うけあ1.0%
うけが1.0%
うけたま1.0%
うけたまは1.0%
うけとれ1.0%
1.0%
きく1.0%
ショウチ1.0%
ダア1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうわけで、少年はすぐさまそのもういで承知しょうちしました。そして、小人がいだせるように、網をゆり動かすのをやめました。
相述べ急ぎ登城あるべしとの事なり越前守委細ゐさい承知しようちし則ち馬を急し家來に申付火急くわきふの御用なり駕籠は跡よりまはせと申付麻上下あさがみしもに服を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どぜう一尾いつぴき獲物えものい。いのを承知しやうちで、此処こゝむとふのは、けるとみづしづめたあみなかへ、なんともへない、うつくしいをんなうつる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お艶を源十郎にやろうという良人おっとのことばに燃えかかっていた嫉妬のほむらもちょっとしずまって、いささか安心したらしいようすだが思ったよりこともなく承知うけあってくれたのに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
二つ返事で承知うけがってお茶漬を出すとじつによく食べた。その後で手を出すと、どっこいこの方はそう容易くは参らなかった。
何時か九助承知うけたまはり其事をいきどほりねたみ居り候ゆゑ下伊呂村辨天堂べんてんだうまへ待伏まちぶせ致し惣内夫婦を殺したるに毛頭もうとう相違御座なく何卒明白の御吟味ひとへに願ひ奉つると矢張やはり同じ事を申立れば大岡殿是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取し盜賊ぬすびと先達さきだつて穀屋方より願ひに依て杉戸屋富右衞門がすで御仕置おしおきに成しと承知うけたまはる然らば又候ほかに平兵衞を殺した者出る時は御奉行を始め御役人の落度おちどならんかして覺えも無き拙者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぶるぶるふるえそうになるので手足を縮められるだけ縮めて丸くなったところを見ると人が寝てるとは承知うけとれん位だ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
よろしいれ! と仰せられるであろうよ。どっちみち俺は明日か明後日、関白殿下のお使者として、北畠の邸へ出かけて行こう。承知くも承知かないもありはしない。関白殿下よりのご命令なのだ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
承知きくか、それとも断わるか、俺の云うこと、どうだどうだ! もしも」と云うとピョンピョンと、二足ばかり飛び出したが
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ナルホド、ソレモ一理窟ヒトリクツ。」日本ニッポン古来コライノコノ日常語ニチジョウゴガ、スベテヲカタリツクシテイル。首尾シュビ一貫イッカン秩序整然チツジョセイゼン。ケサノコノハシガキモマタ、純粋ジュンスイ主観的シュカンテキ表白ヒョウハクニアラザルコトハ、皆様ミナサマ承知ショウチ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それに承知ダアとか、不承知ニエットとか答へればいゝんで、訳はないのです。大変昼が楽しみでした。ピエルミ君も初めて、註文したらしく、指をポキポキ鳴らして嬉しさうでした。
シベリヤの三等列車 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)