“手尖”の読み方と例文
読み方割合
てさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その言葉を聞いた柿丘は、頭がグラグラとするのを覚えて、思わず、手尖てさきにあたった実験台の角をギュッと握りしめたのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうとは知らない爺いさんは、右の手尖てさきだけを畳にいて、腰を浮かせた。そして己の顔を見て云った。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
その鯉口こいぐち両肱りょうひじ突張つっぱり、手尖てさきを八ツ口へ突込つっこんで、うなじを襟へ、もぞもぞと擦附けながら
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)