“所思”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもわく40.0%
しょし26.7%
おもはく20.0%
しよし6.7%
つもり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その翌日あの大地震があったのだが、まとめていっためいの縁談が、双方所思おもわくちがいでごたごたしていて、その中へ入る日になると
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼女もし問ふものに向つてあらはに事の仔細を語る事を欲せずとせんか、代るに低唱微吟ていしょうびぎん以てその所思しょしを託せしむべき歌曲に乏しからざるべし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そして何時とは無く病的びやうてきに華族嫌となツて了ツた。此の反動として、彼は獨斷どくだんで、父の所思おもはくに頓着なくドシ/\繪畫の研究に取懸とりかゝつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
いささ所思しよしして拙答に代ふ。高免かうめんかうむらば幸甚かうじんなり。
娼婦美と冒険 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたくしとしてはべつにそんなことをしようという所思つもりはなく、ただこころにこの正直しょうじき婦人ふじんをいとしい女性じょせいおもっただけのことでしたが、たまたまみぎ婦人ふじんがいくらか霊能れいのうらしいものをっていために