“戸納”の読み方と例文
読み方割合
とだな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与平が撞木杖を持ってゆき、自分の戸納とだなの中へしまい込むのを眺めながら、栄二は息を静かに長く吸い、それを用心ぶかく吐きだした。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこは六じょうを二つつなげたような、縦に長い部屋で、向うに腰高窓があり、左右は三段の戸納とだなになっていた。
隼人は静かに立ちあがって戸納とだなをあけ、手文庫の中から一通の封書を取り出すと、戻って来て帯刀に渡した。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)