“截然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつぜん89.3%
きつぱり3.6%
くつきり3.6%
さいぜん3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私にもっと鋭敏な感受性があったなら、私は凡てを捨てて詩に走ったであろう。そこには詩人の世界が截然せつぜんとしてつくり上げられている。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「なんですかでは可厭いやです、よろしいと截然きつぱり有仰おつしやつて下さい。さあ、さあ、貴方」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ぽつ/\とむらがつた村落むら木立こだちいづれもこと/″\あかいくすんだもつおほはれてる。さうしてひくあひせつして木立こだちとのあひだ截然くつきりつよせんゑがいてそらにくほどさえる。さうだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その細別は、もちろん無限にあるわけですが、この二つの範疇を区別する特質はかなり截然さいぜんとしています。