“我家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わがや51.2%
うち25.6%
わがいえ9.8%
わがいへ9.8%
わいへん1.2%
われえ1.2%
ワギヘ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しるべの燈火ともしびかげゆれて、廊下らうかやみおそろしきをれし我家わがやなにともおもはず、侍女こしもと下婢はしたゆめ最中たゞなかおくさま書生しよせい部屋へやへとおはしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
遠くの方へ往った時は、主翁はどうも我家うちではないなと思ったが、それが近くになるとやっぱり我家うちの二階らしいぞ、と思い直した。
鼓の音 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
文蔵は仮親かりおやになるからは、まことの親と余り違わぬ情誼じょうぎがありたいといって、渋江氏へ往く三カ月ばかり前に、五百を我家わがいえに引き取った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これらは我家わがいへ氷柱つらゝにてめづらしからず、宮寺みやてらのつらゝは猶大なり、又山中のつらゝは里地さとちしがたし。
と云いながら、しまいには伸び上るような風をして御簾の方へ秋波しゅうはを送った。それから誰かゞ「東屋あづまや」の文句を謡ったり「我家わいへん」の文句を謡ったりした。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「馬鹿なっ! そんなことは出来るもんでねえ。我家われえの餓鬼どもだって行ってるんじゃねえか。」
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
つぎねふや 山城川を 宮のぼり 我が溯れば、あをによし 奈良を過ぎ、をだて 倭邑ヤマトを過ぎ、我が見がし国は、葛城カツラギ 高宮 我家ワギヘのあたり(いはの媛——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)