“感冒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぜ87.0%
かんぼう8.7%
おかぜ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて小三郎のもとから絶えて音信おとずれの無いわけで、小三郎は不図した感冒かぜ原因もとで寐つくと逆上をいたし、眼病になり、だん/″\嵩じて
悪性の流行感冒かんぼうは日に幾十となくその善良な市民を火葬場に送った。私もまた同じ戦慄せんりつのうちに病臥びょうがして、きびしいしもと、小さい太陽と、凍った月の光ばかりとを眺むるよりほかなかった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
奥様はコンな幸福は無いツて喜んで在らつしやいましたが、感冒おかぜの一寸こじれたのがもとあへない御最後でせう——私は尋常ひとかたならぬ御恩おめぐみに預つたもんですから、おしまひ迄御介抱申し上げましたがネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)