“惹起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃっき47.1%
ひきおこ46.1%
じやくき2.9%
ひきお2.9%
じやつき1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西半日本の神経系統と循環系統に相当ひどい故障が起こって有機体としての一国の生活機能に著しい麻痺症状まひしょうじょう惹起じゃっきする恐れがある。
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
博士の場合も、これらの面白からぬ関係がつのり募って、あの惨事を惹起ひきおこしたのだろう。という推論は、まず条理整然としているからね。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
我当局の忌違きゐに触れん事疑なきの文字少からず。出版当時有名なる訴訟そしよう事件を惹起じやくきしたるも、また是等艶冶えんやひつるゐする所多かりし由。
かかることはどこでもまれなることである。台湾においてもまたまれであるから、ことに強く僕の感激を惹起ひきおこさしめた。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その方が今後の惨劇を惹起じやつきするよりはまだましではないか、というようなもつとものような又そうでもないような提言が盛んに出ている。
殺人鬼 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)