“悪敷”の読み方と例文
旧字:惡敷
読み方割合
あしく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「廿二日。陰。夜微雨。早朝油川菊重方出立。青森辰巳屋へ一旦著、大病院へ三人之病者頼行。其後往吉屋藤右衛門へ落着。風波悪敷あしく、船不出帆。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
父母寵愛してほしいままそだてぬれば、おっとの家に行て心ず気随にて夫にうとまれ、又は舅のおしただしければ堪がたく思ひ舅をうらみそしり、なか悪敷あしく成て終には追出され恥をさらす。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其方共わが妻のことばを疑ふやとて御気色悪敷あしく奥の間へ入給ひけるが、其後も北の方様々に歎きまをされ