“息気”の読み方と例文
読み方割合
いき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海気にあって息気いきをふき返した人魚のような葉子のかたわらにおいて見ると、身分、閲歴、学殖、年齢などといういかめしい資格が
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
我存在の中心を古手の思想に託して、それみずから高しとしていたのだ。が、私の別天地はたとえば塗盆ぬりぼん吹懸ふきかけた息気いきのような物だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ドル臭しとは黄金こがねの力何事をもなし得るものぞと堅く信じ、みやびたる心は少しもなくて、学者、宗教家、文学者、政治家のたぐいを一笑し倒さんと意気込む人の息気いきをいう
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)