“恥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
30.4%
はじ18.8%
はづ13.0%
はず10.8%
はぢ9.7%
はずか9.1%
はづか6.1%
やさ0.8%
しの0.3%
はじら0.3%
0.3%
0.3%
ハヅ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときかね校庭かうていやしなはれて、嚮導きやうだうつたいぬの、ぢてみづかころしたともひ、しからずとふのが——こゝにあらはれたのでありました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ヤイ、ジョージ! きさまはおれに、はじをかかせたな、みんなの前で、さいそくなんかしやがって、こい! もすこし前へこい!」
小指一本の大試合 (新字新仮名) / 山中峯太郎(著)
ことしは芳之助よしのすけもはや廿歳はたちいま一兩年いちりやうねんたるうへおほやけつまとよびつまばるゝぞとおもへばうれしさにむねをどりて友達ともだちなぶりごともはづかしく
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あっ、先生。およし遊ばせ。あの衝立の向うに仕事をしていらっしゃる所員の方に対しても、はずかしいとお思いにならないんですの」
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ヂュリ そのやうなことをそちしたこそくさりをれ! はぢかしゃる身分みぶんかいの、彼方あのかたひたひにははぢなどははづかしがってすわらぬ。
私は自分の親が、貧乏人であることを、はずかしく思うようになった。七ツ八ツの小児こどもに似ず、物事に遠慮深く、ひけ目がちになった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
ぐるツと取卷とりまかれてはづかしいので、アタフタし、したいくらゐ急足いそぎあし踏出ふみだすと、おもいものいたうへに、落着おちつかないからなりふりをうしなつた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「やさし」は、恥かしいということで、「玉島のこの川上に家はあれど君をやさしみあらはさずありき」(巻五・八五四)にその例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
四辺あたりを憚ったしのび音だ。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「よしてくんな、こっずかしい、こっちはまだ半人めえ、ここのおかみさんは江戸に幾人という腕っこきだ」
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
巧言令色足恭コウゲンレイショクスウキョウウラミカクシテノ人ヲ友トスルハ、丘コレヅ とか、生ヲ求メテモッテ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ケンジャサザル所アリ とかいうのが
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
トテモ ハヅカシカツタワ。