“怒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこ49.6%
いか32.9%
いかり13.7%
おこり0.5%
をこ0.5%
いから0.3%
おこっ0.3%
0.3%
イカ0.3%
いかる0.2%
いかっ0.2%
いき0.2%
いきどほ0.2%
おこる0.2%
おオこ0.2%
ごしゃ0.2%
たけ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こまったねえ、えらい人が来るんだよ。しかられるといけないからもう帰ろうか。」私がいましたら慶次郎は少しおこって答えました。
二人の役人 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
武蔵はいかったが、間に合わなかった。役人たちの身支度からして物々しかったが、行くほどに途々みちみちたむろしていた捕手のおびただしさに驚いた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さわやかな五月さつきの流が、あおい野を走るように、瑠璃子は雄弁だった。黙って聴いていた勝平の顔は、いかり嫉妬しっとのために、黒ずんで見えた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
死人しにんのような目で空をにらむように人の顔を見ています。おお、気味が悪い。あれは人間ではございませんぜ。旦那様だんなさま、おおこりなすってはいけません。
それをきいたかぼちやのをこつたのをこらないのつて、いしのやうな拳固げんこをふりあげてかからうとしましたが、つるあしにひつからまつてゐてうごかれない。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
汝等が執持とりもち致せしも同前なりしかるに九助は其等の儀をいからずして速かに離別に及び父が遺言ゆゐごんおもんじ不埓ふらちの伯父女房等に大切たいせつの金子を配分はいぶんいたし遣たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おこっちゃけないことよ」と客の少女はきまり悪るそうに笑って言出し兼ねている。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
チョイとうづを卷いて、忽ち海風に散つてゆく、浪は相不變あひかわらず、活動寫眞の舞踊ダンス歩調あしどりで、かさなり重り沖から寄せて來ては、雪の舌を銀の齒車の樣にグルグルと卷いて、ザザーッと鳴り散らして颯と退
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツコントンノウミデアル。肉体ニクタイ死亡シボウデアル。キミノ仕事シゴトノコルヤ、ワレノ仕事シゴトノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
是れ女子第一のつとめ也。夫の教訓有らば其おおせそむくべからず。疑敷うたがわしきことは夫に問ふて其下知げぢに随ふべし。夫問事とうことあらば正しく答べし。其返答おろそかなるは無礼也。夫若し腹立はらだちいかるときは恐れてしたがうべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さては此奴こやつみしならんト、思ひひがめつおおいいかって、あり合ふ手頃の棒おつとり、黄金丸の真向まっこうより、骨も砕けと打ちおろすに、さしもの黄金丸肩を打たれて、「あっ」ト一声叫びもあへず
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いきり立つたるビエルヂバブには、遮二無二しやにむにヴィオロン掻きめさる!
みよ、蒼穹の いきどほりを
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
いまのがふるくつてだなんて強請ねだれんで、何時いつでもわしおこるんでがすが、お内儀かみさんとこへも不義理ふぎりばかりしてそんなところぢやねえつてつてかせても
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おオこつたおこつた、真赤まつかになつておオこつた。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「又三郎、おれぁあんまりごしゃで悪がた。許せな。」
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
如何いか年若としわかなればとて盜賊よばはりは何事ぞ是にはたしかな證據でも有ての事か是サ組頭默言だまつて御座つてはすみますまいとたけり立れば組頭の周藏傳兵衞もあきれ居しが漸々進み出コレ藤八殿餘りおほきな聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
次に久米くめ摩伊刀まいと比賣、次に伊呂いろ比賣、次に葛城かづらき長江ながえ曾都そつ毘古は、玉手の臣、的の臣、生江の臣、阿藝那の臣等が祖なり。また若子わくごの宿禰は、江野の財の臣が祖なり。