“念頃”の読み方と例文
読み方割合
ねんごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「藤十郎は、生れながらの色好みじゃが、まだ人の女房と念頃ねんごろした覚えはござらぬわ」と、冷めたい苦笑をもらしながら付け加えた。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
九郎兵衞に頼みあとの事まで念頃ねんごろに話しける九郎兵衞故意と斷り云しか共女房の親類しんるゐ共打寄いや癩病らいびやうにては村へ置れぬ定法ぢやうはふなれば是非共跡を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汝ここを去らずして一三二しづかに此の句のこころをもとむべし。意解けぬるときは、おのづから一三三本来の仏心に会ふなるはと、一三四念頃ねんごろに教へて山を下り給ふ。