“念誦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんず64.0%
ねんじゅ36.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
念誦ねんずへやの飾りつけなどはもとのままであるが、仏像は向かいの山の寺のほうへ近日移されるはずであるということを聞いた薫は
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
このあいだ、一同はけがれみ、口をきよめ、念誦ねんず一心、一歩も忠義堂を出ることはない。そこに寄りつどったきりなのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
念誦ねんじゅをあそばすひまひまは姫君たちの相手におなりになって、もうだいぶ大きくなった二女王に琴の稽古けいこをおさせになったり、碁を打たせたり
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
参禅の三摩地を味い、諷経念誦ねんじゅ法悦ほうえつを知っていたので、和尚の遷化せんげして後も、団九郎は閑山寺を去らなかった。五蘊ごうん覊絆きはんを厭悪し、すでに一念解脱げだつ発心ほっしんしていたのである。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)