“徴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しるし40.4%
ちょう27.7%
7.1%
ちよう6.4%
しる3.5%
はた2.1%
かす1.4%
ちやう1.4%
シルシ0.7%
あきらかに0.7%
あら0.7%
あらは0.7%
かたち0.7%
きざし0.7%
さき0.7%
0.7%
0.7%
もと0.7%
0.7%
チョウ0.7%
チヨウ0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事によつたら、骸骨か、何か人生のはかなさを示すしるしがなくては宴会が出来なかつた、古代埃及人程ひどく凝り性なのかもしれない。
これ勝伯の当時においてもっとも憂慮ゆうりょしたる点にして、吾人はこれを当時の記録きろくちょうしてじつにその憂慮のしかるべき道理どうりを見るなり云々うんぬん
そうしてこの下に、天子の召使とも見える采女ウネメがいた。宮廷の采女は、郡領の娘をして、ある期間宮廷に立ち廻らせられたものである。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
翻訳は、僕自身の作品にちようすれば、中々正確に訳してある。その上、地名、官名、道具の名とうには、ちやんと註釈をほどこしてある。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
村に入って見ると、祭なるがためにかえって静かで、ただ遠く高柱たかはしらしるしののぼりが、定まった場所に白くひるがえるを望むのみである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「あなたの鉤は魚を釣りましたが、一つも得られないで遂に海でなくしてしまいました」と仰せられますけれども、なおしいて乞いはたりました。
手に取つて宛名を見ると、鏡子は思ひも及ばなかつたかすかな妬みの胸に湧くのを覚えたのであつた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
之をアイヌ間に存する口碑にちやうするに、コロボックルは土を堀り窪めて低所ていしよを作り、木のみきえだを以て屋根の骨とし、之を草木さうもくの葉にて覆ひて住居とせしものの如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
其は、山人が突いて来た杖の先のさゝけたものが、花のシルシになつたものであらう。卯杖と言ふ杖は、土地をつゝき廻ると、先の方がさゝけ、根は土の中で著く。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
足らば則ち吾能く之をあきらかにせん。(八佾、九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ところがこの形勢が最近に至りまして意外の変化をあらわしはじめたのであります。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この已来このかた秋稼しうかに至り風雨ついでしたがひて五穀豊かにみのれり。此れすなはち誠をあらはし願をひらくこと、霊貺りやうきやう答ふるが如し。すなはおそれ、載ち惶れて以てみづかやすみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これと同樣に人の張る氣も自然に其の持續し易い間は凡そ限度が有る。若し其のかたちを求むれば、男子に於ては不明であるが、女子に於ては明らかに潮信同樣の作用が月々に行はれてゐる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかしその結果に對するきざしは彼には見えず、しかも彼の顏色が曇つて來るのを見て、私ははつとして私が全然あやまりをしたので
さきわるし、につくきやつ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
而して其の調子は、呵は商、吹呼すゐこは羽、嘘は、𡁱は宮、𡀗は角であると傳へられて居る。此等の六氣を以て治病保身の法を説いて居のであるが、此の氣が「いき」の義であるのは疑ふまでも無い。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
幸三郎さんといふのは、四条のお雪伯母の養子にしてあつた、大阪の新町の芸妓屋の息子で、その頃兵隊にられて伏見の聯隊に行つて居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
瘠我慢やせがまんせつは、福沢先生が明治二十四年の冬頃に執筆せられ、これを勝安芳かつやすよし榎本武揚えのもとたけあきの二氏に寄せてその意見をもとめられしものなり。
瘠我慢の説:01 序 (新字新仮名) / 石河幹明(著)
「天ゆく月を綱にさし」も、月の蓋の外に、巫女の月ごもりなるものを、此新室の葛根もてする如くして、おのが者として、かづき臥し給ふといふので、床入り際の歌である。
センイワク、両軍相当アイアタルトキ、大流星アリテ軍上ヲ走リ、軍中ニツルニ及ベバ、其軍ソノグン破敗ハハイチョウナリ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思ふに、家持の趣味から、出た出来心ではなく、かう言ふ防人歌は、常にされたのであらう。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)