“徳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とく90.8%
めぐむ2.3%
どく2.3%
うつくしび1.1%
てん1.1%
とこ1.1%
ツーゲント1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうすなわちとくとくすなわちゆうと考えられていた。かかる時代にはよしや動物性が混じ、匹夫ひっぷゆう以上にのぼらずとも、それがとうとかった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
維新後其技大いにれて、一時多く浅田宗伯に譲らなかつた。めぐむさんは少時医を此玄道に学んだ。清川氏のすゑは今大津に居ると云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そりゃればなれがよくってね、横浜からの遣いものなんざ、もらうとすぐに、来たものどくで、こんなものやろうかってやっちゃうんですからね、さっぱりしたものでさあ。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
上は則ち乾霊あまつかみの国を授けたまふうつくしびに答へ、下は則ち皇孫すめみまたゞしきを養ひたまひしみこゝろを弘めむ。然して後に六合くにのうちを兼ねて以て都を開き、八紘あめのしたおほひていへむこと、亦からずや。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
上首の一人 ——しゅくに十の利あり、はんには三てんじきくるもの、いやしくもこの理を忘るるなかれ。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
此の里の二七上の山に一宇の二八蘭若てらの侍る。もと二九小山氏の三〇菩提院ぼだいゐんにて、代々よよとこの住み給ふなり。
その人の生の歩みとその生涯を通して現われたる、もっと適切にいえば生きられたる真理に目をつけねばならない。すなわちその人によって得られたる「ツーゲント」を見なければならない。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)