“御代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みよ84.4%
ごだい5.2%
ミヨ2.1%
ごよ2.1%
おだい2.1%
ぎょだい2.1%
おんだい1.0%
おかわ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、明治の御代みよもいや栄えて、あの時分はおもしろかったなどと、学校時代の事を語り合う事のできる紳士がたくさんできました。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
といって、だれを一天の至尊しそんと仰ぐか。ともあれ宋朝そうちょう御代ごだいはこんにちまで連綿と数世紀この国の文明を開拓してきた。その力はじつに大きい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今ゆく先も、公家攝籙クゲセフロクの家柄。中臣の筋や、おん神仕へ。差別ケヂメ々々明らかに、御代ミヨ々々の宮マモり。ぢやが、今は今、昔は昔でおざります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯今ただいま私が不束ふつつかに演じまするお話の中頃に、山中孤家ひとつやの怪しい婦人おんなが、ちちんぷいぷい御代ごよ御宝おんたからと唱えて蝙蝠こうもりの印を結ぶ処がありますから、ちょっと申上げておくのであります。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せん殿様の御代おだいから、かつて左様な噂を承はつたことはござりませぬ。父からも何の話も聞き及びませぬ。」
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「それよ。女性にょしょうすら、そう思うか。新田ノ庄はわが家の祖がひらいたもの。北条殿の御代ぎょだい以来は、一でんの領土も貰ってはいない」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰勝院殿たいしょういんでん御代おんだいに、蒲生がもう殿申されそろは、細川家には結構なる御道具あまた有之これあるよしなれば拝見に罷出まかりいずべしとの事なり、さて約束せられし当日に相成り、蒲生殿参られそろ
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこで自分はとうとう神さんにたのんで饅頭の御代おかわりをもらった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)