“従来”のいろいろな読み方と例文
旧字:從來
読み方割合
これまで56.4%
じゅうらい23.1%
いままで10.3%
もとより2.6%
じらい2.6%
それまで2.6%
コレマデ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは病院の御厄介になると云ふ事を従来これまで経験しませなんだが、お産を病院ですると云ふ事は経済さへ許せば万事に都合がよい。
産褥の記 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
精確せいかく比較考査ひかくこうさする十分な知識はない、ただ従来じゅうらいのたこの飛揚力ひようりょくを試験して、さらにこれを拡張かくちょうするほかにしかたがない、すなわち
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
宣揚は従来いままでにない幸福を感じて、夫人を傍からはなさなかったが、朝鮮の風習として結婚した両班の子弟は、すぐ山寺へ往って独居生活を始め
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
香央も従来もとよりねがふちなみなれば深く疑はず、妻のことばにきて、婚儀ことぶきととのひ、両家の親族氏族うからやから四九鶴の千とせ、亀の万代よろづよをうたひことぶきけり。
「イヤ、浦和さん」と吾妻は乗出で「信用なさらぬのは御道理ごもつともです、く云ふ僕が最初は如何どうしても出来なかつたですから、——御承知の如く僕は従来じらい篠田をほとんど崇拝して居たんでせう、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その電柱は従来それまで、毎月五六名も頭をっつけて負傷をするので魔の電柱と云われているものであった。
魔の電柱 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
つまり従来コレマデは、作者の立ち場と読者の立ち場とを混同して居たので、情緒は作者として、こゝろは読者として、といふ風に、原因と結果との相違がある。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)