“従僕”のいろいろな読み方と例文
旧字:從僕
読み方割合
じゅうぼく55.6%
しもべ22.2%
おとも11.1%
げなん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父がマレーフスキイ伯爵はくしゃくうでをとって、広間を横ぎって玄関げんかんの方へ連れ出し、従僕じゅうぼくのいる前で、冷やかにこう言い渡したのである。——
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
あれだけはいつも変らぬ我々の忠実な従僕しもべだ。ああ、忘れていた。これ。万葉集………
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
髭のある鼠は、その威儀のある髭で、大きな御者に丁度よかつた。如露の蔭に眠つてゐた六匹のとかげは、青く着かざつた従僕おともになつた。その従僕はすぐに馬車の後に飛び乗つた。
そこで岸へ這いあがっていると一つのしがいが流れてきた。それは自分のれていた従僕げなんの少年のしかばねであった。陳は力を出して引きあげたが、もう死んでいた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)