“待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
80.6%
まち9.6%
まつ5.0%
また1.5%
まっ1.3%
まて0.8%
たい0.6%
あしら0.2%
もて0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二日ふつか眞夜中まよなか——せめて、たゞくるばかりをと、一時ひととき千秋せんしうおもひつ——三日みつか午前三時ごぜんさんじなかばならんとするときであつた。……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此処こゝでござえますよ、ままどうも…今朝けさっから忰も悦んで、殿様がおいでがあると云うので、まちに待って居りました処でござえます
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
居室へやかへつてると、ちやんと整頓かたづいる。とき書物しよもつやら反古ほごやら亂雜らんざつきはまつてたのが、もの各々おの/\ところしづかにぼくまつる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
また夫々それ/″\へ奉公すべし兩刀りやうたうたいする者は皆々天子てんしの家來なるぞ必ず忠臣二君に仕へずとの言葉ことばを用ゆるな浪人らうにんを致して居て越前の行末ゆくすゑかと後指うしろゆび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ただの宿屋には泊られないから、江戸に這入はいったらば堀留ほりどめ鈴木すずきと云う船宿に清水が先へいっまって居るから其処そこへ来いと云う約束がしてある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
渡さんと思ひしがまてしばし主人が八山へ參り町奉行の威光ゐくわうを落すなと仰られしはこゝなりと平石は態と聲高こわだかに拙者は何方いづかたに參るも帶劔を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
牛飼君は士をたいするの道を知りおる。殊に今度の次の内閣には国務大臣にならるゝ筈ぢやから牛飼君のかくとなるは将に大いに驥足きそくを伸ぶべき道ぢや。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
有合ふ仕込杖しこみつゑを抜放し、おのれかへらずば生けては還さじと、二尺あまりの白刃をあやふく突付けておびやかせしを、その鼻頭はなさきあしらひていよいよ動かざりける折柄をりから、来合せつる壮士三名の乱拳に囲れて門外に突放され
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
永く延す中には又致し方も有べしと内外ないぐわい承知しようちの體にもてなし先主人の氣にかなふ樣に致しおき其中にはすけ十郎郷右衞門の兩人と内談ないだんの上猶又主人をいさめ申さんと存じ種々いろ/\心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
カミ毛野ケヌ 佐野サヌのくゝたち折りはやし、ワレたむゑ。今年ずとも
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)