“弟子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でし93.3%
ていし4.2%
おとうとご0.6%
おとご0.6%
おとゝこ0.6%
とりてき0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生と弟子でしとの間にある共通な点があらば、それは単に精神的のものでもこれが肉体の上に多少の影響を及ぼさないとは言われない。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
何故なにゆえというに、晩年の漁村が弟子ていしのために書を講じたのは、四九の日の午後のみで、その他授業は竹逕がことごとくこれに当っていたからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
気の触れた弟子おとうとごに行くはずはなし、そっくりそのまま婿のわが身にころがり込むだろうと、あのようなおろかなまねをいたしまして、このわたくしまでをも、こんな悪のところに押し込め
師が許にて二三おほがさかりて帰るに、二四飛鳥あすか二五神秀倉かんほぐら見やらるるほとりより、雨もややしきりなれば、其所そこなる海郎あまが屋に立ちよる。あるじのおきなはひ出でて、こは二六大人うし弟子おとごの君にてます。
忍び書殘かきのこし參らせ候さてたう御屋敷の殿樣とのさま親子おやこの御なか兎角とかくしく去年夏中より藤五郎樣御事座敷牢ざしきらう住居すまひにて召上りものもろくろく進ぜられざる程の仕合しあはせ御最惜いとをしき事申ばかりも御座なく又御弟子おとゝこ藤三郎樣も殿樣奧樣の御にくしみ深くいまだ御幼少えうせうの御身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ことに相手は角力取り、富五郎の片手を取って逆に押えて拳を振上げられた時には、どうにもこうにも遁途にげどがありませぬ、表の玄関には二人の弟子とりてきが張番をしていて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)