“引裂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきさ50.0%
ひっさ23.5%
ひつさ5.9%
ひきさか2.9%
ひきさき2.9%
ひきさけ2.9%
ひッさ2.9%
ひッつァ2.9%
ひツさ2.9%
リップ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれくるしさにむねあたりむしり、病院服びやうゐんふくも、シヤツも、ぴり/\と引裂ひきさくのでつたが、やが其儘そのまゝ氣絶きぜつして寐臺ねだいうへたふれてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
文治は突然いきなりおあさのたぶさを取って二畳の座敷へ引摺り込み、此の口で不孝をほざいたか、と云いながら口を引裂ひっさ肋骨あばらぼね打折ぶちおひどい事をしました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婀娜あだたるこゑ障子しやうじけてかほした、水色みづいろ唐縮緬たうちりめん引裂ひつさいたまゝのたすきたまのやうなかひなもあらはに、蜘蛛くもしぼつた浴衣ゆかたおびめず、細紐ほそひもなりすそ端折はしよつて、ぬの純白じゆんぱくなのを
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
仮令たといあま飛ぶ雷が今おちればとて二人が中は引裂ひきさかれじと契りし者を、よしや子爵の威権烈しくあだむこがね定むるとも、我の命は彼にまかせお辰が命は珠運もらいたれば
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と見る/\面色赤くなり青くなり新聞紙引裂ひきさき何処いづくともなく打付うちつけたり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くれと聲をかけしかば喜八ハイと答へて揚戸あげどあげときたもとはす引裂ひきさけてあるゆゑ軍平はとめて見るに縞柄しまがらも昨夜の布子ぬのこ相違さうゐなければすぐに召捕んとせしが取迯とりにがしては一大事と然有さあらていにて煙草を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かぢ「其の上を手拭で巻きな……そう手拭を引裂ひッさいてはいけない、幾らも有るから新しいのを遣るよ」
森「お前さんは大変な事をやって、驚きましたねえ、わっちゃアまご/\しているんだ、お前さんは藤原のお内儀かみさんの口を引裂ひッつァいて殺しましたかえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
初手しよてわかをとこばかりにいたが、段々だん/″\老人としよりにもおよぼして、のちには婦人をんな病人びやうにんもこれでなほる、なほらぬまでも苦痛いたみうすらぐ、根太ねぶとうみつてすさへ、びた小刀こがたな引裂ひツさ医者殿いしやどの腕前うでまへぢや
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
斬り裂く——文字どおり、生殖器から上部へかけて外科的に切開し、引裂リップするのだ。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)