“引着”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ひきつ	33.3%
ひきつけ	33.3%
ひッつ	33.3%

ひきつ

目鼻（めはな）手足（てあし）のやうなものの見（み）えるのが、おびたゞしく出（で）て、したゝか仇（あだ）をなし、引着（ひきつ）いて惱（なや）ませる。

くさびら (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

ひきつけ

けれども何んだか貴様（あなた）には言って見とう感じましたから遠慮もなく勝手な熱を吹いたので、貴様には笑われるかも知れませんが。僕にはやはり怪（あや）しの運命が僕と貴様を引着（ひきつけ）たように感ぜられるのです。

運命論者 (新字新仮名) ／ 国木田独歩(著)

ひッつ

取着き引着（ひッつ）き、十三の茸は、アドを、なやまし、嬲（なぶ）り嬲り、山伏もともに追込むのが定（じょう）であるのに。——

木の子説法 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

引	常用漢字 小２ 部首:⼸ 4画
着	常用漢字 小３ 部首:⽬ 12画