“弓手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆんで71.4%
ゆみて28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左へ立ったり、左へ回っていたら、左手と書いて弓手ゆんでと読ませるくらいです。避けるひま、防ぐひまもないうちに射放たれるのです。
第四行めの『ゆんでゆんで』は、これもむかしのことばで、弓手ゆんで弓手と書くのです。弓をもつほうの手、すなわち左手の意味です。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
かく云う我らは伊勢の豪族北畠家の家人けにんとして弓手ゆみての一人に数えられたるくろがね主馬之介と申す者、故あって主家を浪人し今では花村家の食客かかりゅうど
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
撃ったが最後世間へ知れ、有司ゆうしの疑いを招くだろう。邪教徒の教会はすぐに露見だ。一網打尽に捕縛ほばくされよう。……断じて鉄砲を撃つ筈はない……弓手ゆみての方さえ注意したら、まず大丈夫というものだ
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)