“廿日”の読み方と例文
読み方割合
はつか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま廿日はつかつきおもかげかすんで、さしのぼには木立こだちおぼろおぼろとくらく、たりや孤徽殿こきでん細殿口ほそどのぐちさとしためにはくものもなきときぞかし。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
廿日はつか正月も過ぎた或る日の夕方、離れの書斎で新刊の雑誌をめくっているところへ、幸子が何か様子ありげに這入って来てすわったので、不思議そうに顔をもたげると
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
職を致す者は大概正月廿日はつか迄は休みますので、此の金兵衞のうちの内職も十七日迄休みでございます、丁度六日お年越しの朝早く起きて金兵衞は近辺に年始に出ました
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)