“廉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かど48.0%
やす46.2%
れん4.7%
いさぎよ0.4%
0.4%
すだれ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その故は、右三ヶ国、日本と取極めの条約中に、免許のかど多き国民これ有り候はば、同様の免許之有るべき旨、御立合の規定之有り候。
空罎 (新字新仮名) / 服部之総(著)
「そんな冗談を言わないで、一枚おみやげに買ってください。だんだん暖かくなると毛皮も売れなくなる。今のうちやすく売ります。」
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
正しい時代は常に「美」と「れん」との一致を示すであろう。美が高き代価においてのみあがなわれると思うのは、全くの錯誤である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
当藩主池田侯は隠れなき名君と聞き及べども、まことの武士をかんがみるの明なく、我れこれに仕うるをいさぎよしとせず。即ちかえって侯に捧ぐるに暇を以てす。世人批判を誤ることなかれ。
備前名弓伝 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
うかとおもふと、一人ひとりで、おもひにねるか、湯氣ゆげうへに、懷紙ふところがみをかざして、べにして、そつうでてたことなどもある、ほりものにでもしよう了簡れうけんであつた、とえるが
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白足袋しろたびすべりそうな廊下、酔いでもさますふうをよそおいながら母屋おもやのほうをうかがってゆくと、その目の前へ、すだれのような灯明あかりのしまがゆらゆらとうごいて。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)