“店々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みせみせ50.0%
みせ/\50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだし、研屋も、床屋も、米屋も、道具屋も、それらは、皆わたしのうちの手近にあつまった、小さな、寂しい店々みせみせだった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
それを見ると、茶袋の歩兵隊の中からまたしても鉄砲の音が聞え、楼々いえいえ店々みせみせの畳をかつぎ出して、それを往来の真中へ積んでたてを築くの有様でありました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しゝ飛出とびだしたやうにまたおどろいて、かれひろつじ一人ひとりつて、店々みせ/\電燈でんとうかずよりおほい、大屋根おほやねいし蒼白あをじろかずた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私のはいつのにかわきしたくゞつてゐました。私は東明館前とうめいくわんまへからみぎれて、わけもなくあかるくにぎやかなまち片側かたがはを、店々みせ/\うて神保町じんぼうちやうはうへと歩いて行きました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)