“庖廚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうちゅう50.0%
はうちう33.3%
くりや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあさあ、追立おったてを食わないうちに、君子は庖廚ほうちゅうを遠ざかろう。お客様はそちらへ——ちょっとぼくは、ここの仏間というのへ御挨拶。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
君子くんし庖廚はうちうことになんぞ、くわんしないでたが、段々だん/\ちやり、座敷ざしきおよんで、たな小棚こだなきまはし、抽斗ひきだしをがたつかせる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
心の水はえ立ッた。それ朝餉あさがれいかまどを跡に見て跡を追いに出る庖廚くりや炊婢みずしめ。サア鋤を手に取ッたまま尋ねに飛び出す畑のしもべ。家の中は大騒動。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)