“并”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なら48.9%
ならび17.0%
あは10.6%
ならびに6.4%
4.3%
あわ4.3%
なみ4.3%
あわせ2.1%
ナラビ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒天鵞絨くろびろうどの薄い小形の不断使いの座蒲団が順好くならんで、その間に煙草盆が、五歩に一楼十歩に一閣という塩梅式あんばいしきに置かれてある。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
うりに參らんといましちより受出して來たる衣服いふくならび省愼たしなみの大小をたいし立派なる出立いでたちに支度なして居たる處へ同じ長家に居る彼張子かのはりこ釣鐘つりがね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「君は人間の立つてゐる時の服装の美醜ばかり論じてゐる。坐つてゐる時の服装の美醜もあはせて考へて見なければいかん。」
正岡子規 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それ故、今日において早く袈裟下において人身を失せぬよう、「出家持戒の身分として女犯ならびに蓄髪ちくはつを好むは是畜生の業因なること」
洪川禅師のことども (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
しこうして二者の関係、電わずかにひらめけば、雷たちまち轟くが如く、霎時しょうじい発するあり。あるいは肥料を植物に施したるが如く、その効験容易に察すべからざるものあり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かしらには大雷おおいかずち居り、腹には黒雷居り、みほとにはさき雷居り、左手には若雷居り、右手には土雷居り、左足には鳴雷居り、右足には伏雷居り、あわせて、八雷神成り居りき。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
到底どうせもらう事なら親類なにがしの次女おなにどのは内端うちば温順おとなしく器量も十人なみで私には至極に入ッたが、このを迎えてさいとしては
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
身并忘刀筆名 ともあわせわす刀筆とうひつの名
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
散位サンニ源ノ盛行モリユキナラビニ、妻、津守嶋子ツノカミノシマコ