“年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とし58.3%
ねん37.4%
どし2.4%
とせ1.2%
0.1%
0.1%
れん0.1%
トシ0.1%
ネン0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある、おじさんは、いつもの場所ばしょへきて、としちゃんや、よっちゃんや、とめさんのいるまえで、ひばりをかごからはなしたのでした。
ひばりのおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
「いけねえ、おなどしだ。じや、お前、おれで、これから話そう。岡本さんなんて呼ぶなよ。岡本でいゝ。こつちも、なんだつけ?」
この握りめし (新字新仮名) / 岸田国士(著)
いや、見恍みとれてもいる。——これがわが子の修業の端か。ひととせ、都に出て、他人のきびしい撥で打たれつつ習い覚えた曲の一つか。いじらしさよ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三ばかりあちらで学校がくかうはいりたまへ。そしてみつちり勉強べんきやうしてはうがいゝね。」竹村たけむらはさうつて、作家さくかとしてよりも、むしろもつとひろ意味いみ修業しゆげふかれ要望えうばうした。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
ともすぽつんとたつ塔は遠く、風の力は一片の帆におさまる、海は平らかにといしのごとく、旅客の心はしばし鴎にも似る、いつのかかならずやあいたすけるべく、みだりに欧州のことは説うまい。
欧米各国 政教日記 (新字新仮名) / 井上円了(著)
う申さばおまへさまのおこヽろにはなんんなものたヽきつけてかへしたしとおぼしめすからねど、かみまいにも眞實まことのこもるおこヽろざしをいたゞものぞかし、其御恩そのごおんなんともおもはず、一れんといふ三百六十五日打通うちとほして
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
としといふ語が米又は穀物の義から出てトシを表す事になつたと見る方が、正しい様であるとおなじく、同義語なる「よ」が、など言ふ義を分化したものと見られる。
ケサ、六時ロクジ林房雄氏ハヤシフサオシ一文イチブンンデ、ワタシカカナケレバナルマイトゾンジマシタ。多少タショウ悲痛ヒツウト、決断ケツダン、カノ小論ショウロン行間ギョウカンアラナガレテ清潔セイケツゾンジマシタ。文壇ブンダン、コノ四、五ネンナカッタコトダ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)