“平仄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうそく91.7%
ひやうそく4.2%
しろくろ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりを見廻して、それが狐狸の化けたのででもなければ、平仄ひょうそくが合わないような気がした。これが今の宇奈月の濫觴らんしょうであったのだ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
とよくよく目をけて見ると、詩などは円朝わたくしわかりませんが、ゐんをふむとか、平仄ひやうそくふとかいひますが、まるちがつてりまして詩にもなんにもなつてりません。
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
判るさ、おいらはこれでも、漢詩の平仄しろくろを並べたことがあらあ、酔うて危欄きらんれば夜色やしょくかすかなり、烟水えんすい蒼茫そうぼうとして舟を見ず、どうだい、今でも韻字の本がありゃ、詩ぐらいは作れるぞ
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)