“常着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つねぎ75.0%
ふだんぎ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下城した功兵衛は、帰宅するとすぐ常着つねぎに替え、着ながしのまま家を出た。夕食は済ませて来ると云い、ゆき先は告げなかった。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
自分の常着つねぎも一枚、お里は、ひそかにそう思っていたが、残り少ない金を見てがっかりした。清吉は、失望している妻が可愛そうになった。
窃む女 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
君女は吾々と違って洋服一点張りじゃいけないのだ、これから時候は寒さに向って、加之しかのみならず常着ふだんぎからすべてを新調して世帯道具を揃えることは中々容易じゃないよ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
と膝に手を突いて起上りますると、鼠小紋ねずみこもん常着ふだんぎ寝着ねまきにおろして居るのが、汚れッが来ており、お納戸色なんどいろ下〆したじめを乳の下に堅くめ、くびれたように痩せて居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)