“巳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
92.8%
やむ2.4%
1.2%
すで1.2%
みい1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この狸の形せる物は、玩具といはんよりの小判、蘇民将来そみんしょうらいの類にて神守りの一つなりと思へり。(大正十四年五月『鳩笛』第三号)
江戸の玩具 (新字旧仮名) / 淡島寒月(著)
この連中れんちゆうは雑多な人間の寄合よりあひで純粋の興行師は案外にすくなく、やむを得ずこの仲間に身を寄せて居るものの、なにがな一芸を修めて日本へ帰りたいと心掛けて居る者が多いさうである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かく蛇を霊怪ふしぎ視したなるミヅチを、十二支のに当て略してミと呼んだは同じく十二支のをネズミの略ネ、ぼうを兎の略ウで呼ぶに等し。
縁附えんづきてよりすで半年はんとしとなるに、なに一つわがかたみつがぬは不都合ふつがふなりと初手しよて云々うん/\の約束にもあらぬものを仲人なかうどなだむれどきかずたつて娘を引戻ひきもどしたる母親有之候これありそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
あの白蛇は山口県の吉川藩のお米倉にできる本統の「みいさん」で、名古屋辺りの人造白蛇でない、目の赤い純白のもの。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
腕も拔群ですが、何よりの特色はその輕捷けいせふな身體で、もう一つの特色は、さまたげる者は殺さずんばまない、鬼畜の如き殘虐ざんぎやく性でした。