“嵐粂吉”の読み方と例文
読み方割合
あらしくめきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人は、雑鬧ざっとうの浪を横に抜けて、嵐粂吉あらしくめきちの小屋やのぼりを横に見ながら、じめじめした蓮田はすだのへりを悠々とならんで歩み出しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御城下の盛り場に唐人小路とうじんこうじというところがある。そこで明日あしたから小屋びらきになる曲独楽きょくごま嵐粂吉あらしくめきちという太夫さんから言伝ことづかって来たんだが……」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、頭数あたまかずが足らない、衣裳もない、というので興行元の発案が、ここに岩井一座の残党の名をぬりつぶして、曲独楽きょくごま廻し嵐粂吉あらしくめきちの新看板、これで行こうという方針です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)