“山水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんすい33.3%
さんすゐ33.3%
やまみづ15.4%
やまみず12.8%
せんずい2.6%
ヤマミヅ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは無論であるが、時と場所とで、おのずから制限されるのもまた当前とうぜんである。英国人のかいた山水さんすいに明るいものは一つもない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三円で果亭くわてい山水さんすゐを買つて来て、書斎のとこに掛けて置いたら、遊びに来た男が皆その前へ立つて見ちや「贋物がんぶつぢやないか」と軽蔑した。
鑑定 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
船の中の狂亂は、一瞬毎にその旋回せんくわいを増して、山水やまみづに空廻りする水車のやうな勢ひ。
秋子は見届けしからば御免と山水やまみずと申す長者のもとへ一応の照会もなく引き取られしより俊雄は瓦斯がすを離れた風船乗り天を仰いで吹っかける冷酒ひやざけ五臓六腑へ浸み渡りたり
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
なお東寺の山水せんずい屏風などにもこの和風が感じられる。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
山水ヤマミヅかきて、に見する筆﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)