“屠者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えとり38.5%
としゃ23.1%
ゑた15.4%
としや7.7%
ほふり7.7%
えた7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宍人ししびと朝臣・阿倍朝臣などと同じく、大彦命の後だとあるが、宍人とは獣肉を調理する役廻りで、後世ならば屠者えとりすなわち賤者の任務だ。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その時々に行わるる標準をもって勝敗を定むることはほんの一時的で、市中の屠者としゃ韓信かんしんに勝ったといって得々とくとくたると同じである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かれは屠者ゑたの娘なりときゝふたゝ愕然がくぜんたり。
屠者としやあまりのみにくさに、一夜いちやそば我慢がまんらず、田圃たんぼをすた/\げたとかや。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここに於いてかすべての屠者ほふりが餌取の名で呼ばれ、後には他の賤職の者らと共に一括してエタとなり、しかも吉祥院の南の小島部落が
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
当時の屠者えたの事を評して、「蓋人中最下之種」と侮辱極まる言辞を用いているのも、畢竟僧侶の同一見地から出た悪口わるくちで、当時彼らの見る旃陀羅の地位を言いあらわしたものなのである。