“屋根板”の読み方と例文
読み方割合
やねいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うす光線くわうせん屋根板やねいた合目あはせめかられて、かすかにくすうつつたが、巨大きよだいなるこの材木ざいもくたゞたん三尺角さんじやくかくのみのものではなかつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これも藁葺わらぶきと同様に、その代りに用いはじめたものらしく、石よりはかるくて都合のよいこともあったが、石にはもと防火の目的はなく、ただ屋根板やねいたの風に吹き飛ばされるのを
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
へんぺんと風をくぐって同じ色のやみにまぎれていく黒衣のはやさ、たちまち見うしなって河原かわらへくだると、不意ふいに、引っさげていた高札こうさつが、屋根板やねいたのようにくだけて手から飛んだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)