“居所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いどころ62.7%
ゐどころ20.9%
いどこ7.5%
きょしょ7.5%
いど1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それにしても、又八さんは、今どこにいるのか、分らないではございませぬか。おばば様は、居所いどころをごぞんじなのでございますか」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は去年××へ來てから、郷里くに居所ゐどころを知らせて置かなかつたんです。まさか今頃おやぢが死なうとは思ひませんでしたからねえ。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
おれ達は頼まれただけの仕事をして、丸多の主人の居所いどこさえ突き当てりゃあいいようなものだが、唯それだけじゃあ納まるめえ。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それ以来、二人は居所きょしょ進退しんたいに気を配っておりましたが、例の不思議な人影を見ることは、その後も一度や二度ではありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「フム学問々々とお言いだけれども、立身出世すればこそ学問だ。居所いど立所たちど迷惑まごつくようじゃア、ちっとばかし書物ほんが読めたッてねっから難有味ありがたみがない」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)