“居室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いま42.9%
ゐま23.8%
きょしつ14.3%
へや11.9%
きよしつ4.8%
こしつ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
介三郎の肩にたすけられながら、勘太はしきりにこばんでいた。いや、かれの居室いまへ運ばれて行くのを遠慮して身をもがくのであるらしい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶室がかつた居室ゐまの庭先きには、八つ手なぞを植ゑ込んで眺めを妨げてあるけれど、大きな葉の間から麥畑や草の家がチラ/\と見えた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
よりいっそう大きな打撃だげきをかれにあたえたのは、一通り案内を終わって、最後にかれの居室きょしつをのぞいたとき、それまでほとんど口をきかないでいた恭一が
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
居室へやかへつてると、ちやんと整頓かたづいる。とき書物しよもつやら反古ほごやら亂雜らんざつきはまつてたのが、もの各々おの/\ところしづかにぼくまつる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
從ツてめしふ、寢る、起きる、べて生活が自堕落じだらくとなツて、朝寢通すやうなこともある、くして彼は立派ななまけ者となツて、其の居室きよしつまでもやりツぱなしに亂雜らんざつにして置くやうになツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
三生軒さんじやうけん居室こしつより見おろす谷まには僧一人来て松葉を掃くも
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)