“尾羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おは53.1%
をは18.4%
をば14.3%
おば8.2%
おばね4.1%
をばね2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしどうやら尾羽おは打ち枯らした、みすぼらしい浪人のようすである。少しばかり酒気も帯びているらしくて、歩く足つきが定まらない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また、「うち靡く春さり来れば小竹しぬうれ尾羽をはうちりて鶯鳴くも」(同・一八三〇)というのもあり、これも鶯の行為をこまかく云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
水門のほうへゆるく弧をひろげた池のくまの、そこだけが夕陽で茜色に染まった乱杭石らんぐいせきのうえに、すすぼけた真鶴まなづるが一羽、しょんぼりと尾羽をばを垂れて立っている。冬木は
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
と、油紙に火がついたようにまくし立てながら、足もとに落ちていた鳥の尾羽おばのようなものを拾いあげて藤波のほうへ差しだし
のこの美しい水鳥はお互いに心いっぱいに愛の喜びを感じているとみえて、小さい二つの尾羽おばねはきそうようにふられていた。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
青空や孔雀くじやく尾羽をばね、——
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)