“尚侍”の読み方と例文
読み方割合
ないしのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
院参をさせることすら未来の光明のない点で尚侍ないしのかみは寂しく思っていたところへ、少将のこの手紙が来て女房たちはあわれがっていた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
上﨟女房——御匣殿みくしげどの尚侍ないしのかみ・二位三位の典侍すけ・禁色をゆるされた大臣の女・孫——の眉と、下位の何某の婦の眉と同じということはない。
眉の記 (新字新仮名) / 上村松園(著)
やがて皇太子も御元服となられたのをしおに、姫を入内させた。立后りっこうはべつであるが、尚侍ないしのかみじょせられ、お添い臥しはかなうのである。麗景殿でんにおかれたので「麗景殿ノ女御にょうご」ともよばれた。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)