“小祠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうし75.0%
ほこら12.5%
せうし6.3%
やしろ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とある海岸の小祠しょうしで、珍しく倒れないでちゃんとして直立している一対の石燈籠を発見して、どうも不思議だと思ってよく調べてみたら
静岡地震被害見学記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
息休めもしないで一氣に登つたので、二人の額からは汗がぽた/\落ちた。頂上近い所にある小祠ほこらまで來て、その側の石に腰をおろした。小祠は田舍の郵便箱のやうな形をしてゐる。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
その本城たりし山吹城やまぶきじやう遺址ゐしは今猶其の東端にありて、田圃でんぽ蕭條のうち仔細にその地形を指點すべく、かたはらまつれる八幡宮の小祠せうしは義仲が初めて元服を加へたるところと傳ふ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
其処で村の人達は相会あいかいして、これには何か不思議な仔細があるのであろうと議結ぎけつをして小祠やしろを大きな合歓の木の下に建立こんりつして、どうかこの村に何事のたたりもないように
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)