“小父”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじ80.7%
をぢ13.4%
おぢ3.4%
おっ0.8%
おい0.8%
をじ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうですか。父はわたしが三つのとき死にましたから、なんにもおぼえとりませんけど、小父おじさん、いつごろ父といっしょでしたの」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
我に帰つて、栄蔵は、近所でかまどの下に火をいてゐた小父をぢさんにきいて見ると、小父さんはかういつて教へてくれた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「なにしろ小父おぢさんは、としに似あわず、様子がいいから……画にも描かれようってものさ、おれたちとはわけがちがうワ」
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
ほたら釣れるわ釣れるわ、金魚やら支那金魚やら緋鯉やら鯰やら、その釣れたの持って帰って近所の縁日へ出よる隣の金魚屋の小父おっさんに売ったったわ。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
小父おい様! 今日はなんだな」と新蔵に聞いた。
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
小父をじさんのうちのある木曾福島町きそふくしままち御嶽山おんたけさんちかいところですが、あれから木曽川きそがはについて十ばかりも川下かはしも神坂村みさかむらといふむらがあります。それがとうさんのうまれたむらです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)