“小半刻”の読み方と例文
読み方割合
こはんとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから湊橋みなとばしまで、辿り着くのに小半刻こはんときかかりましたが、結局、銭形栞を辿って、南新堀の廻船間屋浪花屋なにわやの前に立っていたのでした。
それが町角へ消えてから小半刻こはんときもたったか。麹町こうじまち三番町、百五十石小普請こぶしん入りの旗本土屋多門つちやたもん方の表門を、ドンドンと乱打する者がある。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それから小半刻こはんときほど後。老公の「影の者」を乗せて、ふかく内を秘した塗りの乗輿じょうよは、大勢の旅装した家臣に守られて門を出た。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)