“小丘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか22.2%
しょうきゅう22.2%
こおか11.1%
こやま11.1%
しようきゆう11.1%
せうきう11.1%
ヲムレ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小丘おかの下に、加之しかも向かい合って立っていることで、これが普通の仲でしたら、お互に寂しいのが媒介なかだちとなって却って親しくなるのですけれど
死の復讐 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
前波まえなみ不動の幽雅な小丘しょうきゅうを右に見て、また耳に聞く左はおさの音のしずかな絵絹えきぬ織る松倉の里である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
禿げた小丘こおか背後うしろしょって古びた工場が建っていた。工場の持主のコックニー博士が行方不明になってからまだ三月しか経っていないのに工場は既に廃屋同然恐ろしい程に荒れていた。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乙女おとめたちの一団は水甕みずがめを頭にせて、小丘こやまの中腹にある泉の傍から、うたいながら合歓木ねむの林の中に隠れて行った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
これはえず蒸氣じようき火山灰かざんばひ鎔岩ようがんとう中央ちゆうおう小丘しようきゆうからあふたものであつて、かゝる平地へいち火口原かこうげんづけ、外輪山がいりんざんたいする中央ちゆうおう火山かざん中央火口丘ちゆうおうかこうきゆうづける。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
かなら朝夕てうせき餘暇よかには、二階にかいまどより、家外かぐわい小丘せうきうより、また海濱かいひん埠頭はとばより、籠手こてかざしてはるかなる海上かいじやう觀望くわんぼうせられんことを。
新漢イマキなる小丘ヲムレウヘに雲だにも シルくし彷彿タタば、何か嘆かむ(斉明天皇——同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)