“封”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふう55.9%
ほう32.4%
ぷう2.9%
とざ2.0%
かた1.0%
かため1.0%
1.0%
1.0%
ふさ1.0%
みくじ1.0%
フウ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まごころをこめておいのりしてくれたおかげで、ふうじがとけて、このとおりりっぱなわかものの姿すがたに、かわることができたのです。
たにしの出世 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いや、司馬懿しばいは自らほうを請うて西涼州へ着任しました。明らかに、彼の心には、魏の中央から身を避けたいものがあるのでしょう。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見る行燈あんどうだいの上に書置かきおきの事と記したる一ぷうありて然も之れ娘お光の手跡しゆせきなれば一目見るより大きに驚き直に飛起とびおき封じ目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
山国のこの寂れた町に涼気すずけが立って来るにつれて、西北にそびえている山の姿が、薄墨色の雲にとざされているような日が続きがちであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。つかつきかたむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
是にいて、使者還り来て曰く、墓所に到りて視れば、かためうづめるところ動かず。すなはち開きて屍骨かばねを見れば、既にむなしくなりたり。衣物きもの畳みてひつぎの上に置けり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
やみをめたる穴にして
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
〔凝リテ花ヲ成サザルハ霿淞ニ異ナリ/著来シテ物物おのオノ容ヲ異ニス/柳条ハ脆滑ニシテ蓴油ノゴトクなめラカナリ/松葉ハ晶瑩ニシテ蛛網ノゴトクヅ/氷柱四檐繖角ニ垂レ/真珠万点裘茸ニ結ブ/詩人何ゾ管セン休徴ノ事/奇景ノアタリニ驚ク老イニ至リテ逢フトハ〕あんズルニ曾南豊そうなんほうノ集中ニ霿淞むしょうノ詩アリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「茂吉の様子はだんだん変になる。あんなに気が弱くちゃ、いつ自首して出るかも判らないので、三次は大金を強請ゆすった上、その口をふさぐ気になったのだろう——」
易者に見てもらっても、生駒の聖天さんにお参りしても少しもよいみくじが出ない。稲荷さんに頼んでも駄目である。株は毎日下るばかりで家賃さえよう払わない店がたくさん出来た。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
見ると、器の上には、「曹操ミズカラ之ヲフウス」という紙がかけてある。あとで開いてみると、器の中には何も入っていなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)