“寝衣姿”の読み方と例文
読み方割合
ねまきすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お君はその時に身のうちに寒気さむけを感じて、いつのまにか、恥かしい寝衣姿ねまきすがたで、奥庭の池のほとりに立っている自分を見出しました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「はい。お世話さま。」と返事をしたが、細帯もしめぬ寝衣姿ねまきすがたに女の立ちかねる様子を見て、男はふすまに手をかけながら
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「まあ大変おそく——。」婆さんの家で浅井のもとから知っていたその細君は、寝衣姿ねまきすがたで出て来て門を開けた。そこにお増が笑いながら立っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)